サンマ棒受網の歴史と漁獲方法

今、サンマ漁は棒受網という集魚灯を使った漁法が主流で、その歴史は1940年代に遡ります。
サンマが光に集まる習性を利用し「火」を使った棒受網には、それまでの流網とは違い、撒き餌も使わず漁具の操作が簡単で、魚体を傷つけないという利点があり、戦後の食糧・資材不足という背景の中、急速に発展・普及しました。

棒受網手順

サンマ棒受網漁1

魚群探知機とサーチライトでサンマの群れを探し、発見したら集魚灯を点けながら船を移動します。

サンマ棒受網漁2

魚群に近づいたら、船の右側の集魚灯だけを点け、サンマを右側に誘導します。 その間、船の左側では網を敷き、準備します。
準備ができたら、右側の集魚灯を後ろから順番に消すと同時に、左側の集魚灯を前から点けていきサンマを網の方に誘導します。

サンマ棒受網漁3

サンマを左側に集めたら、赤色灯を点け興奮状態のサンマを落ち着かせ、網の中で、群れ行動をとらせます。
網の中で、サンマが群れ行動をとったら網を手繰り寄せ、氷を混ぜながら魚倉にいれます。