第九章 シシャモのふ化事業
シシャモの生活史とふ化事業
シシャモは川で生まれて、海に下り、また川にもどって産卵します。「釧路川ししゃもふ化場」の建設は、産卵の川にのぼってきたししゃもの親魚を、河川と同じような環境をつくり整備された快適な施設の中で産卵を助け、ふ化効率を高め資源の増大を図ることを目的とするものです。


親魚捕獲
11月中旬、釧路川河畔にプレハブを設営しふ化場に収容するシシャモ親魚を確保するため、夜を徹しての作業が展開されます。
ふ化場収容
釧路川で捕獲したシシャモの親魚は河川で1~2日間蓄養した後、輸送タンクで「釧路川ししゃもふ化場」に移送。オス・メス同比率に選別し、養魚池に放します。
産卵
ふ化場に収容された親魚は約1週間位で、養魚池の砂礫(人為的に造成した天然産卵床)に産卵します。メス1尾あたり約9千粒を産卵しているといわれ、受精卵は乳白色=クリーム色で、卵径1.1~1.5mm位。目で近づけてようやく視認することができる大きさで、砂礫に身を隠すように付着します。
ふ化
授精から1日の平均水温を加算して積算水温が約360度に到着するころが”ふ化”の目安とされています。時期的には産卵から約6ヵ月を経過した翌年の4月下旬~5月にかけて、体長約8mm前後の赤ちゃんシシャモが誕生します。
降海
シシャモはふ化してから1~2日のあいだに海水域に入って、索餌をしなければ生きられないとされています。このときの口の大きさは0.32mmで、動物プランクトンの幼生を捕食しているとされています。自然界の厳しく壮絶な闘いに挑む”小さな生命力”回帰率は2年後のシシャモ漁の吉凶が唯一判断の決め手、その手法となると今のところは難しいことです。
河川そ上
シシャモはサケと同じような修正をもっており、川にのぼって産卵します。産卵時期は11月の中旬から下旬とされており、2~3日で大群をなして河上にそ上します。釧路川はサケと同じくシシャモにとっても”母なる川 ”といえます。
| 管理棟 | 軽量鉄骨造り1棟 75.76㎡ |
|---|---|
| 養魚池 | 鉄筋コンクリート造り 一面22.184㎡ (L9.40m×B2.36m×D0.60m)×12面 266.208㎡ ※上屋・鉄筋造り平屋建 1練 157.078(L23.55m×B6.67m)×3練 471.234㎡ |
| 貯水槽 | 鉄筋コンクリート造り 4.4m×4.2m型一基(貯水能力21.25t) |
| 取排水設備 | 給水 Φ200mm L299.46m 排水 Φ600mm L301.71m |
| ろ過機 | 処理能力 1,680㎥/日 |


